山田記者の署名入りで「多国籍企業と国際社会」という連載が始まった。

本日の柱は二つで、まず多国籍企業をめぐる数字。UNCTADから拾っている。
①多国籍企業は8万社、その子会社は80万社。
②多国籍企業の生産する付加価値は2010年で16兆ドル。世界GDP総計の25%を占める。
これらの数字は基準の決め方しだいでどうにでも変わるもの。一応UNCTADに敬意を表しておこう。

もうひとつは、国連の多国籍企業の「企業活動と人権に関する基本指針」作りの紹介。
①世界人権宣言、国際人権規約、「労働基本権に関するILO」宣言を最低限のラインとする。
②この指針はTPPはFTPなど各種の貿易協定などに優先する。

ということだが、これはそもそも流産したITOの精神だ(UNCTADはITOの流れを汲んでいる)。