youtubeでWerner Hinkのバッハが聞ける。無伴奏のソナタ1番とパルティータ1番だ。
何かがっかりしてしまう。戦争中にウィーンで生まれ、育ち、21でウィーンフィルに入って、31歳でコンサートマスターになって、たしかにすごいけど、経歴はそれだけだ。
何とかコンクールで優勝したわけでもなく、のほほんと経歴を積み上げてきただけだ。
それなのに、彼のバッハが最高だ。シェリングより上だ。前橋汀子の演奏も聞けるが、ヒンクと比べると貧相だ。
ほかの人たちがテクニックを磨き上げ、コンクールを渡り歩き、人脈作りに血道をあげているというのに、この差は何なのだ。