大阪市交通局が内部調査の結果、「組合リストは捏造だった」と発表した。
赤旗記事は概要以下の通り。

大阪市営地下鉄の職員組合「大交」が、市長選挙の際に平松候補を応援する目的で、「知人・友人紹介カード」を作成したとされた。
これは2月に“発覚”し、「大阪維新の会」が市議会で取り上げ、大々的に攻撃した。橋下市長は質問を受け「しっかりと調査したい」と述べ、特別顧問の野村弁護士に指示した。

これが「思想調査」の背景になっている。ネットで見ると、橋下支持の連中はこれを理由に攻撃している。

ところがこれが捏造だということが明らかになったから大変だ。事実はこうだ。

リストは交通局事業本部所属の非常勤嘱託職員によって捏造されたものであることが確認された。同局は、業務上の資料データを元に捏造されたとしています。

橋下市長は報道陣にこう述べた。

1.(知人・友人紹介カードは)組合がやったことではない
2.市交通局の中で捏造行為があった
3.市民にお騒がせしたことは大変申し訳ない
4.維新の会の杉村議員(質問者)は“非常に慎重な言い回し”で質問している。何の問題もない。


揚げ足とるようだが、“非常に慎重な”質問だったら、世間をお騒がせはしなかったはずだ。もし“非常に慎重な”質問だったら、それを取り上げて「思想調査」まで持っていった橋下自身が、大変な勇み足をしたことになる。

もう一つ、市民に謝るのは当然だが、イの一番に謝らなければならないのは、交通局労働組合ではないか。一番被害をこうむった相手に謝らないのはどう見ても理不尽だ。

公道で誰かを捕まえて「この不届きモノ!」と殴る蹴るの乱暴狼藉、それがでっち上げだと分かると、あたりの人に「お騒がせしました」とは謝るが、殴った相手には謝らない、ということだ。「慎重に殴ったから罪はない」との開き直りだ。

しかし橋下が本当に反省しているとはとうてい思えない。弁護士である以上「思想調査」が憲政のあり方から逸脱していることは分かっているはずで、分かっていてやっている。

「憲法なんぞくそ食らえ!」が彼の精神だが、今回の事態には「フレームアップも大いに結構」というもっと深刻な精神が根ざしている。「信義」というものが根本的に欠落している欠陥人間としか言いようがない。

ありきたりの感想だが、それはナチによる国会放火事件を髣髴とさせる。マルチン・ニーメラーの言葉を想起せよ。次はあなただ。

別の報道によると、橋下市長は「今回のリストを表に出さない、役所を追及しないとなれば、捏造の事実すら
 出てこなかった。議会の追及としては当然だ」と述べたという。

テレビ朝日の対決で北大の山口教授は終始劣勢だった、と、どこかのブログに書いてあったが、こういう手合いと論争しても絶対勝てない。
子供の頃、とにかく口げんかに強いやつがいた。言う事はしっちゃかめっちゃかなんだが、こういう減らず口が機関銃のように吹いてくる。10年前のオームの上佑と同じである。
それで周りで見ていた連中もあっちが勝ったと思うようになるのである。