ということでいろいろ探してみたが、
半ばは信仰のようなものも入っている。
自宅の風呂で、追い炊き可能なボイラーを使ってやっている農家もある。
「手作りである」ことの強調以外の意味はない。

一つ、従来型に比べての利点を挙げてある文章もあったが、証明されているわけでもなさそうである。

温湯消毒は、バカ苗病をはじめ、各種の病害にも防除効果があり、
薬剤で処理したものと同等かそれ以上の効果が認められているのです。

しかも、温湯消毒では、発芽率・発芽揃いが改善されることも分かっています。
この温度帯で発芽抑制物質(アブシジン酸)が不活性化するためだと言われています。

低温殺菌であるから、カビへの効果はあまり期待できないだろう。もっとも薬品でもカビはかなり厳しいが…

「滋賀農総セ」などの「成果情報」が掲載されていた。

ばか苗病に対して効果が低いが、生物農薬を用いると高い防除効果が得られる。

と報告されている。

「温湯種子消毒による水稲の種子伝染性病害対策」では、

種子伝染性の細菌性病害の中で、褐条病だけは効果が十分に得られない。

信州大学農学部の岡部らは以下のように記している。

昨今多様な遺伝的背景や様々な由来をもつ種子の需要が広がるなかで,それらすべてに一律に60℃,10分の処理を適用すべきかどうかは議論の余地がある。

前の論文で触れられていた生物農薬とは以下のようなものである。

微生物農薬による種子消毒とは,イネには無害な微生物を種子表面に増殖させ、病原菌の増殖を防ぐものである。

宮城県では農協の積極的な普及活動により温湯消毒種子が60%に達している。他にも米どころとされる県で普及率が高かったことから、今後さらに普及していくと見られる。

なお、これらの薬剤を使わない消毒は、わが国よりもむしろ技術・資本の面で厳しい途上国に有効と思われる。
ASEAN基準では,処理基準を52~57℃,15分とし,温湯処理後さらに薬品処理を加えているようだ。