たしかに興味ない人にはたいした記事ではないかもしれないが、国際面のベタ記事。

短いので全文紹介する

コロンビアの最大の左翼武装組織コロンビア革命軍(FARC)は、26日、拘束している人質のうち、警察や軍関係者10人を解放するとともに、民間人誘拐を今後一切しないと宣言しました。

画期的な、というより歴史的な宣言だ。

人質作戦はベタンクール誘拐などをふくめ、一貫してFARCのスティグマだった。世界からの連帯がとまったのもそのためだ。

ゲリラの作戦が初期に金持ちを誘拐して身代金を取ったり、銀行や銃器店を襲撃したりするのは、ある程度やむをえない。それ自体が抑圧者に対する懲罰という側面もある。

しかしこれはたいてい、山中のゲリラではなく、都市のコマンド部隊のやることで、つかまれば皆殺しとなるきわめてリスキーな作戦だった。

しかし最近の誘拐はゲリラの本隊そのものが道路を封鎖して金をせびったり、村落を襲撃して金品を強奪したりと節操がなくなり、一種の安全なビジネスと化している。これはゲリラとしての堕落だ。

20年を経て、ようやくそのことを悟ったようだ。これにはマヌエル・マルランダやホルヘ・ブリセノ(モノ・ホホイ司令官)など“生まれながらのゲリラ”という指導者がなくなり、やっと世間の風が入り始めたという事情があるのかもしれない。

このほかにコカインというもう一つの大問題も残されているが、国内的にみれば、こちらのほうがはるかに片はつけやすいと思う。なんとなれば、アメリカの意向さえ気にしなければ、とりあえず手はつけなくてもよいからだ。

FARCが武装闘争を開始してから50年、いったん休戦したあとふたたび銃をとり始めてから25年、農民ゲリラが闘い始めてからだと60年になる。ようやく解決への糸口が見え始めた。

この間に都市人口は飛躍的に高まり(そのほとんどが失業者だが)、闘争の形態も大きく変わっている。合法活動の余地はまだ極めて少ないが、軍もふくめて厭戦気分が横溢している。

市民的不服従の戦いと、二大政党制に収斂されない人民の極の形成が最大の課題となるだろう。