大阪の思想調査の本質が、急速に明らかになっている。
その犯罪性の最大のポイントは、本人の思想調査もさることながら、市役所労組の言葉を借りれば「チクリ」の強制にある。
その結果、あなたの名前が記載され、権力から危険分子のレッテルが貼られているかもしれない。しかも自分のまったく知らないところで…
これはフィクションではない。目の前ですでに起きてしまった事態なのである。
市役所の職員がけしからんとか、市職労・市労連が憎たらしいからというレベルの問題ではない。

これは、思想としてもきわめて危険な思想である。「チクリ」を強制するだけではなく、「チクリ」とその強制を合法と考える思想である。さらに言えば「チクリ」社会を実現しようとする思想である。
これが問題でないと強弁する橋下市長の頭の中は完全に腐っている。

橋下支持者は他人を蹴っ飛ばそうとして自分の足を蹴っていることになる。あなたはもう「匿名」のままではいられないのである。なぜなら公権力はあまねく影響を及ぼすからだ。あなたのメールは読まれ、名は知られ、「不満分子」としてブラックリストに載せられるのだ。

今日のユダヤ人は、明日のすべてのドイツ人である。
蹴っ飛ばしたいのならほかにやり方はあるだろう。
監視社会を許容し、「批判の自由」を投げ捨てるのは、愚の骨頂だ。