マツダが通期連結業績で1千億を越す赤字となった。赤字は4期連続だ。
短期的には東日本大震災やタイの洪水のためだが、中長期で見ると国内生産比率が高く、円高による輸出採算の悪化が効いているようだ。

嫁さんが身障者になり、トヨタ・ウィッシュに乗り換えたが、それまではファミリア以来のマツダ党だった。
ここの労働組合は割りにがんばっていて、そういう関係で始まったのだが、ファミリアも、初代カペラも良かった。最近の三代目カペラは10年乗ったが、リッター17,8キロ走った。今の車の倍だ。実質価格はウィッシュの2/3だった。

小学生の頃、ダイハツのオート三輪が全盛だったところへ、マツダが進出して来た。最初はオートバイと荷車をくっつけたようなものだったのが、あっという間に丸ハンドルの三人乗り、水冷4気筒になり、ちょっとした乗用車気分だった。

マツダは何度もつぶれかけているが、そのたびに良い車を出して生き残ってきた。隙間を狙わす、ガチンコ勝負をかけてきた。そこを忘れないでほしい。

1700億円を借りて海外進出に拍車をかけようとしているようだが、車作りの本道を踏み外さないよう願う。