連載「消費税増税論のウソ」④は、ちょっとFactsの詰め込みすぎで、とりとめがない。
この中で初耳だったのは、企業の仕入れ税額控除。

人件費は控除対象にならないが、派遣会社に払った労働者派遣料の消費税分は、「仕入れ税額控除」として控除できるそうだ。

赤旗はこの控除があるから、企業はますます派遣に頼るようになる、消費税は「派遣労働推進税」だと批判しているが、それ以前の議論が必要ではないか。

つまり派遣労働者は材料の仕入れと同じ扱いで、「消費」の対象でしかない、人間扱いされていないということだ。

私は消費税反対だし、医薬品や基礎食料は消費税を控除すべきだと考えているが、派遣労働者の人件費は断じて控除すべきではない。人間を消耗品扱いする思想が根本から間違っているからだ。

派遣であろうとなかろうと、契約期間中は“仕入れた”側の企業が全面的に責任を負うべきだし、その経費は人件費として計上すべきだし、したがって控除など認めるべきではない。

悪法を前提にこういう議論をするのもばかばかしいが、ことは人間に対する見方の根本にかかわるので、言わないわけには行かない。