Margaret Fingerhut というピアニストが弾いた「ロシアピアノ音楽」という演奏を聞いている。
中学の音楽の授業で、ロシアの五人組というのを習った。私の頃は高校入試は9科目、音楽、保健、家庭科も試験科目だった。
音楽の試験のヤマは五人組だったから懸命に憶えた。バラキレフ、キュイが憶えられない。なにせ聞いたことなどなかったからだ。
音楽というのは贅沢なもので、金がなければ聞けない。恥ずかしながら、YouTubeのお陰ではじめてバラキレフ、キュイを聞くことができた。
5人の音楽をまとめて聞いた印象としては、ショパンくらいの作曲家はロシアにはゴロゴロいるということだ。とくにバラキレフ、キュイは「私がショパンです」という人だ。バラキレフの「ポルカ」はショパンの「マズルカ」に紛れ込ませれば区別できない。
そこへ行くとムソルグスキーはやはりひと味違う。ロシアっぽさをぐいと突き出す趣がある。リムスキー・コルサコフはもうショパンのコピーを完全に脱しており、ロシアらしさに胸をはっている。
ということで、アンコールしてくれるなら、ムソルグスキーの「涙の一滴」をお願いしまーす。

ということで、涙の一滴の音源を探していたら、もういいやと思う頃に、Lars David Kellner の演奏が出てきた。また素人の自己満足かと思いながら聴いてみたら、とたんにしびれました。ストイックなほどに感情を抑制しながら、最後までその緊張感を聴衆に強いるのです。思わずYouTubeにBravo!と書き込んでしまいました。
気になって他の演奏を調べたら、ショパンのバラード1番がある。これがすごい! とんでもない人がいたものです。あしたはLars David Kellner を総まくりして、追っかけをしようと思います。おやすみなさい。