こちらは日経新聞の記事

日本経済新聞

1月24日(火曜日)


2号機では溶け落ちた燃料が格納容器の底に達しているとみられる。燃料の過熱を防ぐため冷却水を入れている。従来、水位は格納容器の底から4.5メートルとみられていたが、内視鏡の写真から東電は「4メートル以下ではないか」としている。

奈良林直・北海道大学教授は「(撮影箇所より)もっと下部にある配管のつなぎ目などの弱い部分が破損し、水がたまらなくなっている」とみる。ただ、水位が低くても冷却には問題がないと考えられるという。
奈良林教授は「格納容器内で燃焼が起きていた可能性もあり、痕跡が見えれば事故がどう進んだかの理解につながる」としている。

これで冷却水を継続注していることが分かった。そしてそれが事実上ざる状態であることも分かった。後は注入量と実際にたまっている量との関係である。そうすれば失われた水のどのくらいが蒸発によるものなのか、どのくらいが漏水によるものなのかが推定できる。

最近は東大教授=うそつきという評価が固まったようで、北大教授を引っ張り出してきたが、このコメントにも疑問がある。

配管からの漏水もそれはそれで深刻な問題ではあるが、問題はそういうことではないだろう。
明らかに冷却水は高温となり蒸発している。そのために冷却水がたまらない可能性がある。確率は低いにしてもより危険な意味を持つ可能性だ。どうしてそこを無視するのか。
水位が低くても冷却には問題ないというが、それでは容器内の45度という温度はどう説明するのか。暖房でも入れてあるというのか。

「格納容器内で燃焼が起きていた可能性」というが、そういう悠長な話なのか。今現在、「起きている可能性」はないのか。
「核物質は燃焼はしなくても発熱はする」ということを前提にしての議論だが、たしかに臨界以上と以下の核分裂のありようは分けて考えなければならないにしても、発熱の原因は核分裂であり、「安心せぇ」というのは無責任だと思うが。

水位が低くても冷却には問題がないというのも変な話で、現に45度にまで冷えているから、必要な水位は確保されているのだろうという推測に過ぎない。水位がゼロになればふたたび臨界に達するのは明らかで、4メートル以下が1メートルなのか50センチなのかも分からずに「問題ない」と断言するのは科学者のとるべき態度ではない。



朝日新聞 2012.1.19 によると、

東電の記者会見での発言は、この北大教授のコメントとも真っ向から対立している。

東電は「推定に用いた圧力値が正しくないのが原因だろう。予想より(格納容器から外への)水漏れが激しいということではない」としている。

さぁ分からない。先ほどの記事では窒素を注入し約1.1気圧になるように設定していたと書かれていた。これはウソか?

注水した冷却水がまったく漏れていないとすると、そのほとんどは気化しているはずだ。恥ずかしながら忘れたが、10の何乗かの容積になるはずだ。ということはとんでもない高圧だ。格納容器が水蒸気爆発してもおかしくない。
もし圧力のみで水位を説明するのなら、そんなところに穴を開けたのか?

そもそも推定に用いた圧力はなんぼだったのか? 水位を推定した方程式を提示してもらわないととても納得は出来ない。