以前にも神戸大震災の被災者が借金で苦しんでいるとの記事を紹介した(8月31日“神戸大震災の負の遺産”)が、別なケースが実名入りで掲載されていたので紹介する。

神戸市兵庫区の印刷業者、塚本さん(71歳)は震災で家が全焼し、プレハブの仮住居を経てマンションを購入し移住。営業を再開しました。
震災後、住宅ローン3千5百万円、災害援護資金300万円、店の再開に営業用融資1千万円、合計4800万円借りました。
現在もなお月20万円近く返済中です。住宅ローンは93歳まであります。
収入はほとんど返済に回り、残らず。蓄えはとうになくなり、生命保険も解約しました。

17年前といえば、塚本さんは54歳、まだバブルの余波もあって景気の良い時代で、少し豪気に構えたかもしれません。しかしそのツケを死ぬまで払い続けるというのは辛い話です。
印刷業といえば、不況業種の代名詞みたいなもので、「収入は笑うほど少ない。月にたった3万円のこともある」というんでは、まさにお先真っ暗です。