カザフスタンといえばナザルバエフ大統領の独裁の国。これまでも反独裁闘争が報じられてきたようだが、今度はかなり深刻なようだ。
状況はかつてのベネズエラに似ている。カザフスタンは面積から言えば中央アジアの大部分を占める大国で、首都アスタナのある北東部、中国国境に近いアルマトイ地方、そしてカスピ海沿岸の砂漠地帯と分かれているが、カスピ海地方にマンダギスタウ州という油田地帯があり、ここが国家の富のほとんどを生み出している。いわばマラカイボだ。
今回はマンダギスタウ州のジャナオゼン油田でストライキが発生した。スト参加者1千人が解雇され、激しい抗議運動が起こった。16日、労働者のデモに警察が介入し14人が死亡、100人を越えるけが人が出る事件となった。
他にも外国との合弁企業で大量解雇と抗議運動の連鎖が起きているという。
問題は政治トップに道徳観念が極めて希薄なことで、これだけの貧富の差と、人民抑圧と支配層の腐敗の三点セットが重なれば、政権が維持されていることそのものが奇跡だ。
おそらく来年中には、何らかの政変が起きるのではないだろうか。それがどのような形態になるのかを推し量るのはもう少し情報が必要だが、問題は軍上層部の腐敗の程度、命知らずの雇い兵の存在、ロシアなどの石油マフィアの干渉だろう。