ECBのドラギ総裁が欧州議会で証言。
来年1~3月期に満期を迎える銀行の債券が230億ユーロ、国債が250~300億ユーロあり、債券市場が直面する圧力は深刻だと語った。とくに金融の緊張の高まりが経済活動を阻害していることに懸念を表明した。

二つの問題がある。
一つは金融不安が解消されないばかりでなく、解消に向けた確固たる対策が打ち立てられていないことだ。
欧州債はドイツにより拒否され、その代替として一つは欧州安定化メカニズム(ESM)の前倒し施行。もう一つはIMFを介した融資が打ち出されたが、そのIMF融資計画がはやくも破綻の兆候を示している。12月19日に拠出金の目標不足が明らかになり、メドが立っていないのである。
もう一つは、財政規律の強化は当然のこととしても、引き締めによるマイナス効果が計算されているとは思えないことだ。経済活動の落ち込みと歳入低下を織り込めば、もっと問題は深刻なはずだ。1千億ユーロ程度で済む話ではない。
3月の決算期を迎えて、銀行の破綻が現実のものとなれば、一気に崩壊へと向かう筋書きもありうる。
そもそもユーロを守るべきかの議論も浮上してくるだろう。大企業・富裕層の増税を含めたもう一段の努力が避けられないだろう。