どうじまるさんのホームページのスペインの占拠運動の紹介が非常に面白い。
バルセロナより愛を込めてというのがメインページで、スペインの5月15日運動が全8部にわたり紹介されている。
豊富な事実を元に展開されているので説得力があり、示唆に富む。
オキュパイ運動が将来どこにつながっていくのか、ということは私たちにとってとても大きな問題だ。そのひとつの答えが、スペインの統一左翼の勝利だろう。
 これまで大規模な大衆闘争や労働運動や、ゼネストや占拠闘争が何か目に見えた形で残ることはなかった。それは時期を限って、90年からの20年間という区切りの中で、例外なく真実であった。
私たちの闘いが蟷螂の斧に終わるのか、私たちの歴史に残すものは必死で掻いた爪あとだけなのか。
 この1週間ほど、イタリアとスペインの20年の闘いのあとをたどってきた。率直に言って悲惨である。 スペインで2議席しか残っていない。イタリアはなんとゼロだ。
内部は分裂を繰り返している。しかし分裂しているから弱くなったのではない、弱くなったから分裂しているのだ。
 一方でイタリアでは国民投票で原発を拒否し、水道民営化を拒否した。新自由主義を拒否する集会には100万人が結集している。
 問題はオルタナティブだ。すごく訳しにくい言葉だが、日本語で言うと「展望」だろう。展望があれば一気に情勢は展開すると思う、そういう情勢だ。 その萌芽かもしれない、今度のスペイン統一左翼の勝利を注意深く見つめていく必要があるだろう。