ブラジルの第三四半期の経済統計が発表された。GDPは前期比0%となり明らかに失速傾向となった。欧州債務危機の影響といわれる。
外需は前期比1.8%増と伸びているが、伸び率は低下傾向。主力輸出商品の鉄鉱石や大豆の伸び悩みが目立つ。
内需では個人消費が0.1%の減少。ロイターの評価では「ブラジルはここ数年、借金便りの消費が続いており、限界が近づきつつある」とされているから、数字以上に深刻な可能性がある。
財務省は、景気減速は一時的のものと楽観視しているが、世界不況をよそに、昨年7.5%の伸びを記録したブラジル経済も、失速の可能性が強まったと見たほうがよいだろう。
その際危険なのは、高度経済成長を前提として組み立てられた経済が脆さを露呈し、ふたたび債務危機へと移行する可能性である。

世界にとっての問題は、リーマンショック以降の世界経済の牽引車であったBRICsの一角が崩れることである。もしそれが現実となれば、世界経済は底なしの泥沼へ移っていく可能性もある。しばらくブラジルの景気からは目が離せないだろう。