赤旗でも「イスラム穏健派」という類別を行っている。
「穏健派」というのは何か、ここが良く分からない。

昨日、清水先生の講演を聴いて、ますます疑問が深まった。清水先生の強調したことは、イスラムの多様性であり、その多様性は社会の多様性と重層性に規定されているということである。また民主政治が未成熟なことから、政党としての熟練度に相当差があると言われている。

基本的には左派なのか右派なのかが政党評価の基準だろう。
その内訳として中道左派と極左派が分けられるかもしれない。
イスラム原理派は、キリスト教原理派がそうであるのと同様極右だろうと思う。
「どうもそういう風に簡単にはいかないんだよ」といわれるが、
「そう行くはずだ」と思う。
極右が「民族派」として帝国主義勢力と戦うことは過去にもあった。
その限りにおいて評価されることもあった。

しかし基本としては、
①それぞれの国内(民族国家)において、②資本家や抑圧勢力と闘い、③民主主義実現と国民生活向上のために闘うのが左派であり、逆の側につくのが右派だ。
とすれば、イスラム主義勢力の中も右派と左派に分けられるはずだ。

支配者の側から見て「穏健派」というものがあるとすれば、それは中道右派あたりになるのだろうか。
いずれにしても、すこし政策の分析をした上で、レッテルを貼ったほうが良いだろう。