予知連という"権威ある"団体の勧告がなぜ無視されたか、それには理由があるようだ。
浜岡原発に反対するグループのホームページに、サンデー毎日の記事が転載されている。
前の会長である茂木清夫氏のインタビューだ。日付は04年2月、今から7年も前のものだが、警告はすべて当たっている。一部を引用する。

「これ(原発)は、世界のどの国家も試みたことのない壮大な人体実験です。唯一の被爆国であり、原子力の恐ろしさを身に染みて知っているはずの日本人が、なぜそんな愚挙に手をそめねばならないのでしょうか・・・。 」

チェルノブイリのような事態が起きれば、日本の主要都市は高濃度の放射性物質に汚染され、取り返しがつかない。「想定外でした」では済まない以上、最悪のケースを前提に事を決するべきです。
大災害を確実に回避するためには、浜岡原発を即刻止めるしかありません。それが実現するまで、私は訴え続けますよ。

…とかなり激しい口調である。前の記事と読み比べると、まさにこの頃、予知連と原子力土木学会が、防災会議の席上で丁丁発止の議論を行い、予知連が敗れたことになる。

サンデー毎日では、中電の担当者からも意見を聞いている。

浜岡原子力発電所が、国の中央防災会議が想定する東海地震に十分耐えられる設計になっているということです。

と、答えているが、その後の言葉が明らかにその議論の様子をうかがわせる。

想定外の事態も起こり得るという茂木先生のご見解ですが、中央防災会議が想定する東海地震も、この分野に精通された方々によって算出されたものです
。(広報部・大澤滋久氏)

つまり、予知連の警告に対する反論として原子力土木学会が徹底的に利用されてきたということになる。