チリ学生運動のジャンヌ・ダーク

オハイオに続いて、日本ではあまり報道されないチリ学生運動の紹介。

最初はやわらかく、美人女性リーダーの話。

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カミラ・バジェホは芳紀23歳、ご覧のとおりの顔立ちである。我々の年だとどうしても鼻ピアスが気になってしまうが…

彼女は5年前から共産主義青年同盟の活動家だ。チリ大学で地理学のマスターズ・コースをとっている。

チリ大学といえば名門国立大学で、日本でいえば東大にあたる。70年ころの話だが、これに対して京大にあたるのがコンセプシオン大学、チリ工科大学、早稲田にあたるのがマガリャンエス(マゼラン)大学だった。いまは再編が進んだらしく、さっぱり分からない。

彼女はチリ全学連の委員長である。女性の委員長は全学連の105年の歴史上二人目だ。

チリの学生はピネーラ保守政権に対してこの3ヶ月間、不屈の闘争を続けてきた。彼女は闘いの先頭に立ち、そのシンボルとなっている。

カミラが演説する。そして何十万もの高校生や大学生が街頭に出てデモ行進する。その隊列には教師、教授、労働組合員も加わる。

先週、カミラは「空鍋叩き」(cacerolazo)を呼びかけた。首都サンチアゴやその他の町での空鍋の騒音たるやすさまじいものだった。

カミラは死の脅迫を受けている。先週の木曜日、一人の阿呆がツィッターに自宅の住所と電話番号を掲示したからだ。

彼女の家族は政府に保護を求めた。しかし昨日(月曜日)、ピネラ政権の内務相ロドリゴ・ウビラは「政府は彼女の安全を保証することは出来ない」と言い放った。

カミラは現在、市内を転々としながら活動を続けている。


もうひとつ別の記事

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カミラの言葉は、衒いなく直截である。彼女は外国のプレスに応えてこう語る。

「今日、共産主義の思想は現実的な意義を持っている。なぜなら共産主義は人民の覚醒というコンテキストにおいて展開されているからだ」

彼女が指導する学生運動は、この6ヶ月間、教育の構造改革を要求し、闘い続けてきた。

「チリでの不平等は、もはや一日たりとも続けることは出来ない。それは持続不可能だ。なぜなら人民がそれに耐えられないからだ。

…人民の意識を高める必要がある。それだけでなしに、何が不平等を引き起こすかについて分析し、闘う部隊を組織していかなければならない。

それこそは我々が、共産主義者としての歴史を通して提案してきたものである。

もし、“ほかならぬ今、あなたにとって共産主義者であることがどんな意味を持つのか?”と問われるのなら、私はこう答える。

“私は、ほかならぬ今、共産主義者であることを、大変誇りにしている” (どうだい、言ってみろよ、このせりふ!)

カミラは自らの指導する学生運動の状況に関して、以下の点を強調した。

「現下の状況に対しては、我々は極めて厳しい状況にあると認識している。動員を繰り返す間に、みんなの神経はすり減らされてきてる。しかし我々は抵抗を続け、困難を乗り越えていかなければならないだろう」