笠井議員の予算委員会質問。中身はよいのだが、質問の技術が未熟なのか、良い答弁を引き出せない。すれ違い答弁を許してしまうのが惜しい。
質問の中で、一つ勉強になった。

だいたいこの消費期限とありますが、これだって元々は「製造年月日」とあったわけですよね。

たしかに言われてみるとそうだったなぁ…

それがアメリカの要求で94年に廃止されました。

ほぉ、そうだったのか…

当時のアメリカの議論は、製造年月日表示ではアメリカから日本に輸出する食品のほうが輸送機関が長い、そうすると日本の店頭で並べられたときに比べられて、アメリカが作ったのが古いね、だから新しいのを買おうということで、売れ行きに影響が出てアメリカに不利になるという要求があって、それが消費期限、賞味期限表示にされてしまったわけであります。

すいません。台所の話にはとんと疎くて、そういうことだったんですか。勉強になりました。

しかしさすがに気になって、ウィキペディアを見たが、そのようなくだりは一切ない。外圧だという話はたくさんあるが、その根拠は明示されていない(もちろんあるのだろうが)。

夢も枯れ野をかけめぐるというブログにはこんなことが書いてあった。

アメリカの「賞味期限」

スーパーでお買い物をするときには賞味期限を気にしながら買っていますが、アメリカの卵や豆腐や牛乳の賞味期限は軽く1ヶ月くらいあるのですごいと感心してしまいます。

アメリカでは賞味期限というのは目安に過ぎず、いつまで食べられるのかは消費者の自己責任で判断することが求められています。アメリカ産牛肉の輸入 禁止措置をみればわかるように、日本ではお上が国民を守ってくれますが、アメリカでは国(や州)がそこまで面倒をみてくれるわけではないようです。

小林 勇さんは次のように主張しています。説得力のある意見です

「賞味期限」は鮮度と味覚という安全性より一段高いレベルの要求である。味覚は個別的嗜好を考えたら、極めて曖昧な表示基準である。特に消費期限と混乱する。「消費期限」は鮮度問題で、安全性と密接な関係にある。細菌検査(生菌数105個/g、大腸菌群陰性)で科学的に検証できる。

④「賞味期限」をなくし「製造年月日」と「消費期限」だけにする

 ③の理由から、曖昧な「賞味期限」をなくし、消費者にわかり易い「何時作って、何時まで食べられるか」の表示、「製造年月日」と「消費期限」に統一すべきである。表示には科学的安全性実証の裏づけをすべきである。