2.選挙結果をどう見るか

世論調査会社 ”M&R Consultores”のラウル・オブレゴン会長は、オルテガの高い支持率に驚かないと語った。「変化は一日や二日のあいだに来たものではない。すでに2007年に、オルテガの支持率は52%に上がっている。それは人々のあいだに“希望”という言葉で表されるような感情をもたらしたからだ。それは8ヵ月にわたって下がり続け、30%ちょっとの妥当な水準まで低下した」

「しかし、2009年9月になると、我々は支持率の変化が現れてきているのを発見した。人々の態度が徐々に変わり始めたのだ。人々は政府とサンディニスタ党員がどんな非常事態においてでも、その正面に向き合っていることに気が付いた。たとえば最近の水害でもそうだ。彼らはゴム長と黄色のレインコートを身につけ、人々が救いを求めている所ならどこへでも出かけた。そうやって、野党が無視しているあいだに無党派の人々はサンディニスタのほうへ向きを変えたのだ。

政府の社会経済プログラムは多くの有権者にとって決定的要因だった。10人中4人は「屋根計画」が一番のお気に入りだという。その次に人気の政策は「ゼロ高利貸し計画」だ。

彼はこう付け加えた。

「これらのプログラムが有効だったのは、資産とか家とかのようなものを持ちたいという有権者の“やる気”に訴えたことであった」

そして最後に、彼は述べた。

この国の独立した有権者は、「1980年代の幽霊」の後遺症から完全に立ち直った。戦争、徴兵、配給、欠乏その他もろもろだ。それらすべてのものは、脳裏から消失した。

 

アルトゥーロ・クルスは、最近のCID-ギャラップ調査の結果に注目している。調査対象者の63%が、「この国は正しい道を歩いている」と回答しているのだ。この数字は今度の選挙の結果とぴったり一致している。

「ニカラグアでこの5年で生じたことは、一種の選挙の再編成である」 これが彼の結論である。

(クルスはサンディニスタを支持する経済人の一人だったが、84年に国連大使を辞し、反サンディニスタの大統領候補として動いた経歴を持つ。いまはどこかの大学教授を勤めているようだ)