ニューヨークでウォールストリートをシンボルとして始まった占拠運動だが、全米に拡大しつつある、ということは知っていた。
しかし情勢はそういうレベルではない。まさにこれは全国闘争になっている。
驚いたのが、ロスの市議会の支持決議。赤旗記事を紹介する。

「経済危機は、市民を混乱に陥れ、財政上の安定も生活の質も脅かしている」
こんな一節から始まる市議会決議は、上位1%の富裕層が米国の富の40%を支配している米社会の現実を告発。
言論や集会の自由を定めた米国憲法修正第1条を「平和的で力強く実践している“占拠運動”を市議会は支持する」とうたっている。

約50人で始まった行動は、今では広場で寝泊りする人が900人になるまで広がりました。ロスのAFL・CIO地域組織も支持を表明し、テントを張りピザなどの食糧支援を始めました。

ということで、もはや地域ぐるみの運動となりつつあるといえる。「王様は裸だ!」ということが大多数のひとたちに見えるようになって来た。

青年たちが掘った水路に、多くの国民が吸い寄せられ、奔流となって動き始めた。とくに労働運動の立ち上がりがきわめて注目される。これがあるから運動が浮かない

大統領選挙に無理やり収斂させられてきたアメリカの大衆の声が、労働者と青年の共同という形で下から積みあがっていくという、新しい政治行動のスタイル が生まれつつあるのではないか、そんな予感がする。