メルケル独首相は顔で得していますね。悪いことしそうな顔には見えない。
サルコジとの共同記者会見で、イタリアとの協議について質問され、二人で顔を見合わせた後、苦笑を浮かべたところは、あれが芝居なら稀代の名優だ。
EUは次々に思い切った手を打ってくる。「対応が遅い」という声もあるが、多国間協議です。そんなにすんなり行くはずがない。日本など単独政府でも思考停止してしまう。アメリカ任せの65年、おすがりするだけの発想しかない。財務省国際局長の講演を読むと、ほとんど信心の世界だ(本音はもう少し別にあるだろうが…)。
ドイツが単独で仕切れば、スピードははるかにアップするだろうが、それは危険です。ヨーロッパにはナチスドイツの記憶が残っています。ドイツも矢面に立つことを恐れています。
60%の債務カットはデフォールト並みの削減です。あのアルゼンチンですらこわもてのキルチネルの努力で65%がやっとでした。(その後、結局50%で妥協したようだ)
次は、ギリシャに大量貸し込みをした金融機関の選択的救済が課題になります。それだけなら、現在のシステムで間に合うでしょう。問題はイタリアにソブリン危機が発生した際にどうなるかに絞られてきたようです。これからが投機筋との腕比べです。