「ウォール街行動1ヶ月」と題して、赤旗が特集を行っている。
いくつか面白い内容があるので紹介する。
13日深夜 ニューヨーク市は清掃を口実とした宿泊者の追い出しを断念。NYタイムズによると、公園を所有する不動産会社が追い出しを計画。これを市当局も容認していたが、占拠行動を支持する議員が説得した結果、直前になって延期を決定したとされる。
17日 NYタイムズにクルーグマンが寄稿。「ウォール街の反応は“軽蔑した無視”から“泣き言”に変わりつつある。彼らの怒りは数百万の米国人の心を揺り動かしつつある。ウォール街の泣き言は、少しも不思議ではない」と述べる。
15日 サウジの「アラブ・ニュース」紙の論評が面白い。「現在も続く世界経済の低迷に関して金融機関が果たした役割について、人々の意識を覚醒させることが行動の動機であり、その目的は政府の腐敗と1%の人間の強欲に賛同しない人たちを先導していくことにある」
17日 コネティカットの大学による世論調査が発表された。抗議者の抗議の内容に対し、67%が同意すると答えている。しかし政党支持別に見ると、共和党支持者では同意するのは35%に過ぎない。まだ多くが幻想にとらわれていると見なければならない。
「経済低迷の責任は誰か」との質問に対しては、ブッシュ前政権、ウォール街、連邦議会のワーストスリーで合計80%。オバマ政権と答えたのはわずか11%で、敵は見破られている。
結局これからの運動で頑迷な共和党支持者の壁をどう崩して行くのかが見極めになりそうだ。