むかし子供の頃、ゲームといえばメンコかビー玉(静岡ではラムネといっていた)、たまにベーゴマという相場だった。
乏しい小遣いの中から、それらを買い溜めてはゲームに参加したものだ。しかしゲームには名人がいて、結局は負けて巻き上げられる。
あまりひどい負け方をすると、名人は可哀そうがってメンコを貸してくれたり、時にはただでくれたりもする。しかし結局なくなることに変わりはない。後は遠巻きに見物するしかない。
こういうことがしばらく続けば、メンコはすべて名人のものとなり、ゲームは成立しなくなり、宝物だったメンコはただの紙屑となる。
他の遊びがはやり始め、メンコは忘れられる。

分かることは、貿易というのはゲームではないということである。ゲームの論理を当てはめるのはとんでもない間違いを犯すことになる。「国際競争力論者」はここが分かっていないようだ。