労働組合の合流の動き

9月27日 労働者の合流が始まる。週5日制配達に反対する郵便労働者がリバティ・プラザで集会を開く。コーネル・ウェスト教授が演説し2千人の聴衆を集める。

9月28日 全米運輸労組(チームスター)に属するニューヨーク運輸業労働組合が占拠運動の支援を決議する。「ウォール街に集結した抗議者の声は、まさに労働者の家族の声である」との声明を発表。10月05日に大規模な集会と行進を予定し、参加を呼びかける。

9月29日 サンフランシスコで占拠運動に共鳴するグループが銀行への抗議行動を計画していると報道される。

9月30日 2回目の週末を迎え、労働組合の代表含む1,000人以上の参加者が、弾圧に抗議し警察本部までデモ行進を行う。

9月30日 ニューヨークのブルームバーグ市長、「抗議する権利はあるが、抗議に煩わされない権利もある」と述べ、運動を抑止する姿勢を示す。

9月30日 AFL‐CIOのリチャード・トラムカ会長、「労働組合は全国レベル、地方レベルの双方で『ウォール街占拠』に参加している」と発言。

9月30日 ボストンでは労働組合や市民団体など34組織でつくる活動団体が結成され、デモ行進などを実施。ロサンゼルスでは市内の広場から市庁舎までデモ行進。バンク・オブ・アメリカ(BOA)のビルのロビーからの退去を拒否したとして、参加者25人が警察に逮捕された。

9月30日 ニューヨーク市立大の歴史学教授ジェラルド・レニークが、占拠運動を支持するコメント。

今起こっている現象は、金融業とカジノ資本主義を基盤とする奇態な経済モデルの総決算だ。この運動が提起しているのは、“我々には新しい選択肢が必要である”ということだ。その選択肢は、「文明の新しいモデル」というべきものだ。

ブルックリン橋の大量逮捕事件

10月01日 雨模様にもかかわらず、若者など2000人以上がウォール街に集結。「富裕層に増税を!」「99%の米国人よ、声を上げよう!」などと訴えた。集会後ブルックリン橋方面にデモ行進を開始する。

10月01日 ブルックリン橋の大量逮捕事件。5千人のデモ隊を警察が襲い、700人が逮捕される。

10月02日 ブルックリン橋事件の動画が公開される。アップ主は「警察が“参加者が交通に支障をきたした容疑で逮捕するために、橋の車道を歩くよう誘導した」と主張する。

10月02日 昨日の大量逮捕に対する抗議行動に1千人が結集。コロンビア大学のジョゼフ・スティグリッツも抗議行動に参加し発言。

スティグリッツの発言: 2500万人が正規の雇用に就けない現状を考えれば、こうした運動が起きるのは自然で、むしろ遅すぎたくらいだ。現状を変えようという大きな運動の始まりなのだ。

10月02日 オキュパイ・ロスアンゼルスの市庁舎へのデモに3千人が参加。一部は市庁舎周辺で泊り込みを開始する。

10月02日 グーグルとツイッターが、ウォール街での抗議行動に関する記事の検閲に踏み切る。「ウォール街を占拠せよ」をグーグルで検索すると、「このブログは削除されており、ご利用できません」と表示されというもの。またツイッターもアクセス件数の多い、「ウォール街を占拠せよ」のタグの追加を阻止する。

10月03日 参加者数百人が「企業ゾンビ」に変装しウォール街を練り歩く。

10月03日 ニューヨーク市中央労働組合評議会の呼びかけで、全米運輸労組ローカル、介護・看護労働者労組、全米鉄鋼労組、教員連盟、米国通信労働者組合がシティーホールに結集。占拠運動の支援策を協議。

メディアがこぞって占拠運動を取り上げる

10月03日 CNNニュースが全国の占拠運動について報道。ウェブサイトには「革命が起きつつある。ただニュースにならないだけだ」とのスローガンが掲載される。そして全米に広がるこうした動きを「さまざまな人種、性別、政治理念を持った人々による指導者のいない抵抗運動」 と表現。唯一の共通点として「1%による腐敗と私利私欲をもはや容認できなくなった99%が我々だ」と述べ、米国の富裕層とそれ以外の層の間には深い溝があると指摘している。

10月03日 ヘッジファンドの元凶と目されてきたジョージ・ソロスがインタビューに応え、「アメリカでは多くの中小企業が倒産する一方、銀行の不良資産を事実上軽減するような決 定が銀行に巨利をもたらしている。率直に言って(デモ参加者の)気持ちはわかる」と表明した。

10月03日 オノ・ヨーコ、デモを称賛するネット発言。「英雄一人では事をなし得ない。我々一人ひとりが英雄にならなければ」と激励する。

10月03日 ニューヨーク日本総領事館は占拠運動に「興味本位で絶対に近づかない」よう呼びかける。

この日、“興味本位”でリバティスクエアを訪れたある日本人の感想: ほとんどの人に共有された問題意識があることは、リバティスクエアで何人かの人と話せばすぐに気づくことです。
それは雇用不安や借金づけの経済が限界に来て多数の人々が崖っぷちに立たされているということ、その原因は一握りの株主・企業経営者やそれ と癒着した政治家などの富裕層が政治経済を支配して自分勝手な政策をやってきたことにあるという考えです。強欲・利益が人間の尊厳よりも優先される現在の行き過ぎた資本主義を変えなければ明るい未来はない、といった思いです。
富裕層の進めてきた新自由主義政策(自由市場が何でも解決するという考え)は完全に誤りでした。 ミドルクラス幻想はもはや米国でも色あせていて、ほんの一握りの富裕層と虐げられた我らという階級感覚が生まれています。「私達が99%だ」という一番人気のあるスローガンがそのことを象徴的に示しています。この感覚が多くの人に共有されているからこそ、占拠運動への支持が広がっているのだと思います。