(41)メクラの雄鶏 (Gallo Ciego)

HP: 石川さんの曲目紹介から引用すると、「昔の子供の遊びの名前らしい。なんでも生きた鶏を首だけ出して地面に埋め、目隠しをしてそれを棒で叩くスイカ割りのようなものだという」というコワい遊びです。

Forever Tango Gallo Ciego 01 Argentine TangoDance

さすがフォアレバータンゴ、youtubeでは最良の演奏と思います。

TANGO ARGENTINO GALLO CIEGO COLOR TANGO TOLOSA

ところがご本尊のコロ-ルタンゴまでお出ましです。

Orquesta Tipica del Maestro Leopoldo Federico - Gallo Ciego

実はこの演奏に意外に感動したのです。真昼間、野外、観衆は数千というタンゴに最も似つかわしくない環境で、バイオリン・バンドネオンなど十数人の演奏です。にもかかわらず演奏は、間違いなくタンゴしています。

Juan Manuel Silveyra en Cuarteto: "Gallo Ciego"

好きな演奏ではないが、変に納得させられる。アコースティックギター2本に電気ギターのバス。なのにシルベイラのバンドネオンが他を圧倒する音量で、いかにも作り物の印象。名のに変に納得させられる。そういう迫力のある演奏。

(47)ラ・カチーラ (La Cachila)

石川さんによると「題意は不明だが女性のあだ名だとされている」そうです。

LA CACHILA

ディサルリの演奏。これがカチーラなんです。最近の演奏は、聞いていてこれって何の曲? と思ってしまいます。セステートがキンテートになりカルテートになりトリオになりデュオになりと減らして行くたびに指の間から抜けていくものがあるっていうことに気づいてくださいよ。

12 Tangos - La Cachila performed by Libertella, Borda, Giunta, Schissi


ホセ・リベルテーラらのキンテートによる演奏です。たしかに名演なのでしょうが、正直あまり面白くありません。

Cuarteto SolTango - La Cachila (Carlos Di Sarli)

これも水準の高い演奏です。しかしクラシック音楽みたいで、ディサルリの「泣き」が入りません。

Nada Mas Trio - La Cachila by Eduardo Arolas

これはフランスのグル-プでしょうか。上と同じ感想です。

Milonga La Cachila

絵は素人のタンゴで、クレジットには誰の演奏かも示されませんが、良い演奏です。プグリエセでしょうか。かなり盛大な針音です。