(37)ラ・クンパルシータ (La Cumparsita)

HP: ラジオ・タンゴにはこの曲だけで40種類ほどの演奏があります。しかし同工異曲の感を免れません。この曲は率直に言ってそれほどの曲ではないのではと思えます。何かひとつ足りない、そこをミゲル・モンテーロは懸命に模索しています。そこに共感しました。

…と書きましたが、ミゲル・モンテロは歌手で、楽団のリーダーではありません。クンパルシータをどこの楽団と歌ったのかは不明です。ずいぶん人気があったようで、プグリエセ、ホセ・バッソなど一流どころを網羅しています。

Orquesta Matos Rodríguez - La Cumparsita

これは素晴らしいクンパルシータです。モンテビデオでのライブの録音でやや音質は悪いのですが演奏には熱気があります。こんな立派な演奏でいいのかなと、恐れ入ってしまいます。

Tango Uruguayo - La Cumparsita

これも良い演奏です。遅いテンポで一つ一つの音に陰影をつけながらロマンチックなクンパルシータに仕上げています。どうもこの曲、ウルグアイ人には特別な思いがあるようです。

TANGO FIRE - La Cumparsita

これも演奏、音質とも良い。タンゴ舞踊団のツァーに随行した5重奏団です。臨時編成のようでグループ名はないようですが、かなりの腕っこきです。チューリッヒでのスタジオライブで、ライセンスをとったきちっとした映像です。
それにしても、前でうろちょろする連中、うざったいですね。

ラ・クンパルシータ La Cumparsita - Ryota Komatsu

普通は日本人の演奏というとそれだけで敬遠するのですが、どうもこの人のコンフントはケタが違うようで、間違いなく世界一流です。バイオリンの出来にはムラがあるようですが。

Juan D'Arienzo - La Cumparsita

これがクンパルシータの定番でしょう。歌つきもありますが、この曲には歌はいらないような気がします。

Tangos Argentinos Famosos : "LA CUMPARSITA" J. Basso y "QUEJAS

ホセ・バッソの上品でちょっとセンチメンタルな演奏。ダリエンソよりお勧め。なおこのファイルにはトロイロのケハス・デ・バンドネオンがカプリングされており、非常に高音質。この曲のトップに薦めたい。

Carlos Gardel - La Cumparsita - Tango

歌入り演奏としては定番です。

Tango uruguayo: 'La Cumparsita'

ダゴスティーニョ楽団の演奏、アンヘル・バルガスの歌ということで、ごく普通なのだが、うp主のコメント(英語)が面白い。We should be just and fair という書き出しで、実はこれがウルグアイ・タンゴなのだということを力説している。そしてここで歌っているのが最初のクンパルシータにつけられた歌詞なのだと説明し、これはウルグアイ・タンゴのハイムンなのだと結んで居る。

Julio Sosa - La Cumparsita

何とすべて語り、一節も歌わないという“演奏”。さすがにうっとうしい。

La Cumparsita Pugliese (Cantado y Recitado).mpg

これもフリオ・ソーサと五十歩百歩。プグリエセの演奏は良いのだが。

La Cumparsita Carlos Lázzari en el Cafe de los Maestros Juán D'Arien

大楽団による演奏ですが、どことなく緊張が感じられません。現役引退組の同窓会のようです。

Horacio Salgán - La Cumparsita

オラシオ・サルガンのお宝映像。相当大がかりなオルケスタだが、サルガンは楽団員には目もくれずひたすらピアノに没頭している。しかもモダンジャズでも演奏しているようにリズムは崩すはアドリブは入れるはで大変。団員はしらけて見るからにおざなりの演奏。かわいそうなのがダンサーで、まったくのれないままに「あんたがた何してるの」といわんばかりの視線を浴びてカーテンの奥にひっこむというしだい。
これではいかに才能あるピアニストといっても持ちませんね。

Becho Eizmendi - La Cumparsita

ベチョというバイオリン弾きが実在していたとは知らなかった。これはベチョの演奏したクンパルシータ。腕のほうは、まぁこんなものでしょう。Carlos Julio Eizmendi, conocido como "Becho", eximio violinista uruguayo で、 Alfredo Zitarrosa の canción "El violín de Becho" のモデルだ。
El violín de Becho は Mercedes Sosa - El violín de becho でお聞きください。

(42)郷愁 (Nostalgias)

HP: もう10年も前にキューバのエレーナ・ブルケという歌手が来ました。出不精の私が滝川まで車を飛ばし「追っかけ」をやりました。その数年前、ハバナで買ったCDで、「ノスタルヒア」を聞いたのが忘れられなかったのです。これがフィーリンでなくタンゴだと知ったときは驚きました。

Nostalgia - Elena Burke

これがそのエレーナ・ブルケの歌。

Nostalgias - Tango Loco - Katie Viqueira

聞き終わって、思わず拍手してしまいました。たぶん会場の雰囲気が良かったんでしょうね。ノスタルヒアスは郷愁と訳すのはピンと来ません。メランコリアというか、Blue_s に近いと思います。ビケリアはそういう感じで歌っています。

NOSTALGIA VALERIA LYNCH TANGO ARGENTINO

女声ではこれも良い。というよりこちらが楷書の正統派だろう。マリア・グラーニャは期待はずれ。

Pasion Vega- Nostalgia

激しく胃もたれのする歌唱。たしかに歌詞からするとこれもありだが、浪華ド演歌の世界だ。

Hugo del Carril - Nostalgias (tango)

演奏も良いし音も良い。この歌で大事なのは、タンゴはみなそうなのかもしれないが、凛とした雰囲気だ。

Nostalgias - Tango - Charlo

…といったら、凛としたところなどひとつもない、小粋なだけがとりえの演奏で、これがまた、案外良い。前言は撤回せねばなるまい。まぁいろいろあらぁな。

NOSTALGIAS. (tango en piano)

ピアノ独奏でいい感じだが、演奏者の名がない。前後の関係から言うとリチャード・クレイダーマンかも知れない。

Graciela Susana グラシエラスサーナ Nostalgias ノスタルジア Tango

これもお宝映像だろう。グラシエラ・スサーナが姉のクリスティーナとデュエットしている。グラシエラがギターを弾きながらメロディーラインを、クリスティーナがなんと三度下で合わしている。ただし録音はひどい。