(35)タンゲーラ (Tanguera)

HP: 日本語題の「タンゴの好きなお嬢さん」は間違いで、「タンゴ的なもの」という抽象名詞なんだそうです。そのように石川さんがモレスの意向を伝えています。コンチネンタル・タンゴのような曲です。作曲者による演奏ですが、もっと良い演奏・録音があるかもしれません。

TANGUERA-Sexteto Mayor

なんだかんだと言いつつも、やはりセステート・マヨールはタンゴのひとつの規範です。本物の音を聞かせてくれます。

Tanguera. Mariano Mores. 1957

これが作者自身の演奏です。57年の録音というとこんなものでしょうか。リマスターすればもう少し良くなるかもしれません。

Tanguera

若手の演奏だ。ものすごい迫力だが抵抗感も強い。とにかく録音は抜群だ。

Orquesta Tipica Carlos Figari - Tanguera - Tango.

標準的な演奏ですが、うp主のかなり使い込んだLP盤を再生した音源なのかノイズは相当気になります

Zoe Tiganouria - Tanguera

ムード音楽風に聞くなら、こちらのほうが音が良いだけましでしょう。バンドネオンがないのが寂しい感じですが。

Forever Tango - Tanguera

フォーレバータンゴの演奏は少し期待はずれでした。

Apología Tanguera - Edmundo Rivero

タンゲーラとはまったく関係ない曲だが、たまたまひっかかって、すごくいい。タンゴではなくミロンガ風のフォルクローレという感じ。昔の録音だが音質は信じられないほど良い。

(36)ブエノスアイレスの喫茶店 (Cafetin De Buenos Aires)

カフェティンというと小さな喫茶店だが、歌詞を見ると、どうも喫茶店というよりは酒場です。そこが青春のたまり場で、昔の仲間の名前が思い出されて… これは男にしか歌えない歌のようです。

Cafetin de Buenos Aires - Edmundo Rivero

これが歌の演奏としては定番。ただしこの曲はみんな歌っている。

cafetin de buenos aires

ゴジェネチェも良い。ただしもうひとつの音源は音割れがひどい。

SARITA MONTIEL - CAFETIN DE BUENOS AIRES - TANGO.wmv

お気に入りのサリータ・モンティエルも不発だ。どうも女性に向いてない曲のようだ。ネリ・オマールの歌は盛りを過ぎている。スサナ・リナルディの音源は二種類あるが、いずれも臭い。ビルヒニア・ルケは論外、ということで女声はみんなペケ。

Pepe Guerra - Cafetin De Buenos Aires - Tango

これが思わぬ拾いもの。フォルクローレのようだ。シタローサに似ている。

CAFETIN DE BUENOS AIRES

コロール・タンゴの演奏にアベル・コルドバの歌ということだが、期待はずれ。音も割れている。いっそ歌などないほうが良かった。