2005年 中国とベトナム・フィリピンの和解

3月15日 フィリピン・中国にベトナムを加えた3か国の国営石油会社、南沙諸島海域での油田探査を共同で行うことで合意。

4月28日 胡錦涛がフィリピンを訪問。「中比両国が南シナ海合同開発への道を開き、南シナ海を友好と協力の海へ変えるため前進し始めた」と述べ、領有権問題を一時棚上げして共同資源開発を先行させる方針を強調する。

7月 温家宝首相とベトナムのファン・ヴァン・カイ首相が昆明で会談。フィリピンをふくめた3カ国で南シナ海の油田の共同探査を早期に開始することで合意。

 

2006年

4月 南沙諸島近海で海賊の襲撃により中国漁船の乗組員4人が死亡、3人が怪我

5月24日 ベトナム、中国、フィリピンの3カ国軍当局、「海賊、密輸、国家主権侵犯といった問題を解決するために引き続き対話を続ける」ことで合意。

9月 「中国石油天然ガス」社傘下の「ペトロチャイナ」、南沙諸島周辺の探査許可を申請。13万平方キロの海域に20の鉱区を設定。原油埋蔵量はおよそ300億バレルとされる。

これは05年7月の昆明合意に明確に違反する行為ではないか? このあたりの経過が分からない。共同開発計画の遅れに中国側が業を煮やしたのだろうか?

 

2007年 中国の武力路線への転換

4月 ベトナム政府とBP社、南沙諸島で天然ガス開発を行うことを計画。中国外交部は「南沙諸島に対する中国の主権は疑う余地もない。南沙諸島への中国の主権を侵害する行為は違法である」と抗議。

7月9日 中国の艦船がベトナムの漁船に銃撃し、ベトナム人乗組員五人が負傷。

11月 中国が西沙諸島海域で軍事演習。ベトナムの抗議に、中国は「ベトナム側の非難に道理はない」と一蹴する。

12月9日 ハノイにある中国大使館前で、市民ら約300人が約1時間にわたって「中国の覇権主義反対」を訴えるデモ。南沙、西沙諸島の領有権を訴える。

 

2008年

1月 台湾、太平島に軍用空港を建設する。滑走路は全長1150メートル、幅30メートル。完成後、「中華民国総統」が視察に訪れる。太平島は南沙諸島最大の島であり、これまで台湾が実効支配してきた。