まずはIMFの発表。
ユーロ危機は欧州全体に波及し、銀行は2千億ユーロ(20兆円)の国際関連損失を計上することになる。さらに危機国との取引に伴う損失を含めれば3千億 ユーロに達する可能性があるとしている。ただしIMFはアメリカの立場を代弁しており、危機感をあおる傾向があるので、少し割引してみておくべきだろう。
IMFは危機回避のためには資本増強しかない。自力調達ができなければ公的資金の注入を、と訴えています。

よく分からないのですが、国債の格付けが下がると、国債のリスクが高まり、リスクが高まれば利率は上がります。欧州の銀行は国債を購入するというかたちで、それらの国に貸し込んでいましたが、利率が上がれば、額面に対する実質価格は割り引かれることになります。この差額が銀行にとっては損失処理の対象となります。
…ということだと思います。


欧州中銀は「EUの金融システムのリスクは著しく高まった」と発表した。とくにユーロ導入後EU内金融システムの相互関連性が高まったことが、深刻な結果をもたらしていることを強調した。その上で銀行資本増強の必要性を訴えた。
まさにギリシャやアイルランドではなく、EU本体の動揺が始まったのである。