(29)ラ・モローチャ (La Morocha)

HP: 歌入りの演奏もあって、捨てがたいのですが、エクトル・バレーラのバランスのとれた品の良い演奏が光ります。モローチャは褐色の肌の女性のことで、ムラータという表現と近いのかもしれません。

Víctor Lavallén Quinteto.Japón 2010.La Morocha ( Villoldo-Saborido)

エクトル・バレーラの演奏はなさそうです。代わりにこんな音源がありました。日本でのコンサートの録画のようです。この曲は歌なしのほうが良さそうな気がします。

LIBERTAD LAMARQUE " LA MOROCHA "

映画の音しかありませんが、一応これが定番です。

Tango Uruguayan "La Morocha" - Francisco Canaro

カナロ楽団をバックにアダ・ファルコンが歌っています。SP盤をそのまま再生した音源です。

Bandoneon Tango "La Morocha" Virginia Luque

ビルヒニア・ルケ若かりし頃の映画のシーンです。むかしは美人で、歌にもそれほど癖がなかったようです。彼女はこの歌を十八番にしているようで、ほかにもいくつか音源がありますが、いずれも腐臭が漂い聞くに耐えません。なれ鮨がお好きな人にはお勧めです。

SABINA OLMOS ''LA MOROCHA'' orchestra Charlo.wmv

これは案外雰囲気が出ていて良いです。中間のミロンガ調のところがいまひとつ乗りが悪いのが惜しまれます。

Carlos Di Sarli-La Morocha


良くも悪しくもディサルリのラ・モローチャです。

Ranko Fujisawa - La Morocha

ロリータ・トレスの歌もアップされていますが、それくらいならこちらのほうがまだ綺麗で良い。

Voleos e Adornos - La Morocha

番外ですが、変な一人踊りの伴奏にレコードをかけているのですが、この演奏が良い。誰の演奏でしょうか? ダリエンソっぽいのですが…

Fumio Nanri - INDIANA

番外の番外。これは肩の力が抜けて、惚れ惚れするほどうまい(トランペット以外)。ギターの沢田駿吾は、30年前六本木のジャズ酒場で聴いて、あまりのうまさに感動して、楽屋までサインをもらいに行った記憶があります。

(30)淡き光に (A Media Luz)

HP: ちょっとタンゴをかじった人なら、ラ・クンパルシータよりこちらのほうが人気が高いでしょう。「こりえんてー、れくぁとろおーちょ」と聞くと、それだけでゾクッとくるほどです。ホセ・バッソが一番とは思えませんが、とりあえずラジオ・タンゴの録音ではこれくらいしかないので。

LIBERTAD LAMARQUE - A MEDIA LUZ (1925)

このリベルタ・ラマルケは絶品です。地でやってるみたいな雰囲気を漂わせています。

¿Carlos Gardel? - A media luz

不思議な演奏です。クレジットにはガルデルの歌と書いてあって、たしかにガルデルっぽいのですが、ステレオです。おそらく合成したものと思われます。ラテンアメリカではよくある手法です。

Bandoneon Tango "A media luz" version Uruguaya

160番目に登場するファイルですが、演奏、音質ともにトップレベルです。歌詞が出てくるので、カラオケ代わりにもなります。

PEDRO MESIAS " A MEDIA LUZ"

この音源はなんと240番目に出てきました。歌なしですが、よい演奏です。

A Media Luz - Fulvio Salamanca Y Su Orchestra

なんでこれが280番目なんだ? ええかげんにせぇ!

Héctor Varela - Lesica - Ledesma - A Media luz


エクトル・バレラ楽団の演奏で歌手はロドルフォ・レシカ。地味だが飽きの来ない標準的な演奏。

A media luz Nina Miranda.mpg

ラシアッティ楽団の演奏で歌がニニャ・ミランダ。恐ろしく速いテンポだが、さすがに歌い切っている。

Tango Project: A Media Luz (Donato, 1925)

これもクラシック音楽を聞く気分の演奏。しかしもうちょっと艶があってもよいのではと思う。

Pilar Arcos - A media luz

相当物好きの類になるが、この歌手はうまい。さすがにこの録音はひどいが、フマンド・エスペロは聞く価値がある。トド・タンゴによれば、1893年ハバナの生まれでマドリドの音楽院を卒業した後ニューヨークで活躍。フレセド楽団をバックにタンゴも歌った。

Bianco-Bachicha : A Media Luz

「Chanté par César Alberu Orchestre Argentin Bianco-Bachicha 品川さんのレコード棚より」 というクレジットがついています。そうとう崩した歌い方ですが、崩し方がポルテーニョっぽい。品川さん、ビクトローラで再生しているところがにくい。音質もよくおすすめです。

A MEDIA LUZ
Anna Maria Castelli という歌手が歌っています、シャンソンの語法です。ルイス・バカロフというピアノ弾きの爺さんが良い。

Pureza Natural - A Media Luz (Live)

これは同名異曲です。しかしものすごくイイ! リズム的には昔で言うファンキーになるのでしょうか。しかし演奏はクールです。