デンマークで社会民主党を中心とする中道左派が選挙に勝った。
社会民主党政権はこれまでも多数誕生している。しかしそれらの政権はネオリベラリズム推進という立場では保守党と変わりなかった。
今回の勝利の特徴は、金融危機と不景気に直面し、これをどう打開していくかという点で、野党連合がネオリベを否定する立場を主張し勝利したということにある。
これまで政権を担ってきた中道右派政権は、緊縮財政の継続と年金削減などを訴えた。これに対し中道左派は景気回復のための積極的な政策、その財源として富裕層増税を訴えた。これまで偽りの争点として「移民問題」が取り上げられてきたが、今回は主要な争点とはならなかった。

新聞報道だけなので詳細は不明だが、いよいよ「富裕層増税」が政治の主要争点となってきた。国民の目がそちらに向いてきた。これはオバマにも追い風となるだろう。

デンマークはユーロを採用していない。2000年、2004年の国民投票でユーロ導入は否決されている。
したがって独自の財政政策は、原則的には可能である。ただしヨーロッパ為替相場メカニズムを通じて、対ユーロ為替相場の変動幅は2.25%以内に抑えられている。
スエーデンもユーロ非加入、ノルウエーはEUそのものに非加入である。