同じく市田書記局長の質問から…

手続きの遅れが目にあまる。

共同利用漁船等復旧支援対策事業、養殖施設復旧支援対策事業、漁港関係等災害復旧事業: 第一次補正予算の対象事業が、8月末現在一円も支出されていない。

というのでびっくりして調べてみたが、どうも原因がはっきりしない。「災害復興研究」という雑誌があって、PDF形式で閲覧できる。

日本のように始終天災があって、そのたびに救援・復旧事業が行われている国では、それなりにシステムも整備されているはずだが、よほど深刻なシステムの落 とし穴があったのか、この位が当たり前と割り切るべきなのか、得心が行かない。しかし庶民感情としては半年たって執行ゼロというのは合点が行かない。

答弁を見ると、
①補正予算事業は、現在多くの事業の交付決定や査定内着工を実施している。
②指摘の事業も執行は着実に進んでいる。
③水産業インフラ復旧に必要不可欠な機器等の整備を支援している。
となっており、質問の内容を否定しているような、答えていないような変な答弁である。
質問の内容は大変重要なことなのだから、はぐらかさないでしっかり答えてほしい。
別にそれで責めようとは思わない。ただシステムに問題があることも間違いない。改良が必要だということではお互い一致するはずだ。


一つ覚えたのだが、制度設計の原則は“MECE”というのだそうだ。これは Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive の頭文字をとったもので、「それぞれが重複することなく、全体集合としてモレがない」という意味である。つまり「ダブリなく・漏れなく」でなければいけな いということだ。

ただ、その原則が金科玉条なのか、たとえば山田町のルポを見ると、義捐金の交付すら3ヶ月近くたっての開始となっている。
たしかに金よりまず水だし、医療だし、食料だし、石油だし、電気だろう。しかし着の身着のままで逃げた人にとっては、1ヶ月もすれば一番不足するのは現金だ。
ただ金は救援物資の配り方とは異なるから、別途の配布ルートが必要になる。そこまで自治体は手が回らない。“MECE”の原則を守る限り、たしかにそこは隘路だ。