本屋へ行ったら、中央公論が平積みになっていた。何かと思ったら、「災後の“空気”がおかしい」という大特集。「“本音”も“正論”も言えない社会」という副題がついている。


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以下が所収の論文名。

黙る良識派、跋扈するエセ専門家
  原発不信増幅の構造 澤昭裕
既得権益者を甘やかすな それでも東北の農業漁業に「改革」は必要だ
<対談>本間正義×小松正之
強いリーダーをねだらず“民”が自立を
<対談>原丈人×長谷川幸洋
テレビのなかで消費される知識人 竹内洋


当節、支配層の嘆きが良く分かる題名です。震災までのあの甘くやさしい「空気」はどこへ行ってしまったのか、“本音”や“正論”言い放題の世界はどこに行ってしまったのか…

「水素爆発しても、放射能が飛び散っても安心」とテレビでしゃべり続けてきた、「良識派」の東大教授たちはいまや沈黙し、いまや全世界で「原発廃止しかない」とするエセ専門家が跋扈しています。

既得権益者の背水の陣をしいた抵抗は予想以上のものでした。漁業特区を掲げ、漁業関係者の総すかんを食らった宮城県知事は、影を潜めています。

それでも支配層は野田政権の誕生に未来を見出そうとしています。だから菅首相のときはあれほどまでに指導力の欠如を非難したのに、今度は手のひらを返したように、「強いリーダーをねだらず“民”が自立を」と諭しに回ったのです。

しかし“民”が自立するようになれば、「空気」はおかしいどころか、ますます剣呑になっていくでしょう。

震災後半年を経て、日本国民は大きく変わりつつある。特集はそのことを逆の立場から証明してくれたようで、その変化を改めて実感させられます。