7月に中国が共産党の本格介入で南沙諸島問題の解決に乗り出したと書いた。その後一定のやわらぎが見られ、平和解決に向かい始めたと思っていたが、どうも違うようだ。
9月に入ってから、400トン級の大型漁業監視船を配置した。これは南沙ではなく西沙諸島であるが、これは軍艦の配置と同義だろう。
ついで10日からは南沙諸島で1千トン級の大型漁船が操業体制に入った。
赤旗の北京特派員の質問に対し、管轄当局(農業省)はこの漁船を「南沙海域での養殖事業の中核船と位置づけられている」と語ったようだ。
これは重大な発言である。少なくとも政府機関レベルでは、南沙進出をさらに強化しようとする姿勢が明らかになった。
これは共産党の外交方針との食い違いを意味する。そしておそらくは農業省の背後にいる人民軍が、党の統制を、少なくともこの件では受け入れていないことを示している。
ことは南沙諸島に留まるものではない。人民軍の攻撃的態度はベトナムへの第二の「懲罰作戦」や、台湾海峡問題に直結する可能性がある。