(17)我が悩み (Mi Dolor)

石川さんの解説に従い「我が悩み」としましたが、ドロールというのは医学用語では「痛み」を指します。名曲百選というと、「ちょっと待って」という感じもしますが、演奏が名演ぞろいで評価を押し上げています。

Julio De Caro - Mi Dolor

この曲のスタンダードとなっている演奏です。Orlando Verri という歌手が歌っています。

MI DOLOR,JUAN D'ARIENZO - OSVALDO RAMOS

しかしこちらのほうが断然素敵です。やや速めのテンポでダリエンソ節炸裂です。

ANGEL VARGAS - Mi dolor

歌で採るならこちらです。港にかかる夜霧に街灯がかすむようにアンヘル・バルガスがさえています。

http://www.youtube.com/watch?v=GkvC0A63x10

アルフレド・デ・アンヘリスの演奏で、流れるような旋律が特徴です。歌抜きです。

" TANGO DE ORO SUMMIT " JULY 9th tto 17th - song : ( MI ...

Jorge Maciel con el Sexteto Mayor の演奏で、音質は最高ですが、ちょっと癖のある演奏です。

(18)我が愛へのミロンガ (Milonga de mis amores)

HPではコロールタンゴを一推ししています。

まさしくコロールタンゴの快演です。録音もすばらしい。今までは、あまり面白い曲だとは思いませんでしたが、コロール・タンゴの演奏で一気に評価が上がりました。

Cuarteto NUEVO ENCUENTRO -- Milonga de mis Amores

これはダンスのほうでもステップの複雑さでかなり受ける曲らしく、動画は踊りばかりです。この絵もそういうひとつですが、たんなる踊りの伴奏の域を超えてうまい。

Pedro Laurenz - Milonga De Mis Amores

これが作曲者ペドロ・ラウレンスのオリジナル演奏。これも悪くはないが、やはりなんとなく物足りない感じはします。次々と素晴らしいカバーが出てくると影が薄い。もうちょっとあくが強く下品な感じがよいと思うのですが。

Milonga De Mis Amores Juan D'Arienzo & Su Orquesta Tipica The Tango

グラン・オルケスタではこの曲の魅力は出ないのかな。さすがのダリエンソもてこずっている感じです。

Charlo - Milonga de mis amores

歌もあるんですね。初めて知りました。しかし歌はないほうが良い。我が愛へのミロンガ (Milonga De Mis Amores)

Milonga de mis amores - Coco Nelegatti y su Quinteto Arrabal

もうやめようと思った300番目にこんな演奏が出てくる。アラバルというのは場末のことですが、まさにそういう感じの後ろ乗り。

Como es un momento romántico les dejo la MILONGA DE MIS AMORE

カナロの演奏。ミュートをつけたトランペット、クラリネットにアコーディオンまで登場する。しかしやはり語尾をはっきりさせるカナロ節で気持ちよい。

"Milonga de mis amores" (P. Laurens) Ensemble La Chimera

なんと古楽器による演奏。これがメリハリが利いて迫力ある。

Pablo Delvalle Milonga de mis amores


ギター伴奏つきのバンドネオン・ソロ。うまい。

Cuarteto NUEVO ENCUENTRO -- Milonga de mis Amores


小味な演奏だが悪くない。

Milonga de mis amores

Leo Sujatovich Trio の演奏。スハトビッチは現代版サルガンだろう。こういう曲ならそれなりに乗れる。

Gotan Project - Milonga De Mi Amor

おなじみゴタン・プロジェクトの演奏。さすがに少々鼻につく。

Milonga De Mis Amores

なかなかいい演奏だと思うが、残念なことに誰の演奏なのかわからない。

ORQUESTA JUAN D'ARIENZO - ALBERTO REYNAL -- ALMANAQUE DE

すみません。全然関係ない曲なのですが、忘れると困るので、とりあえずここにおいておきます。


ものすごい量の動画があり、探すだけで1時間かかりましたが、結局コロール・タンゴの演奏は見つかりませんでした。しかたなしにコロール・タンゴで検索をかけたら、またいやなものを見てしまいました。金でバンドを買ってカラオケ代わりに唸って、それをYOUTUBEに載せる北島三郎風の日本人歌手、こちらは男性です。
もう今日は止めて寝よう。