本日の赤旗に表題のごとき記事が掲載された。
「ごとき」というのは記事が整理されていないから不分明だということで、もう少し独自調査を踏まえて、的を絞って、ことの重大性を明らかにすべきだと思う。

事実としては以下のようになる。
*東電は津波の試算を3年前に行っていた。これだけで想定外はウソだったことがはっきりした。
*東電は試算結果を受け、経営陣も了承した上で、土木学会に評価基準の見直しを要請した。
*東電は今年3月7日(大震災の4日前)に試算の結果を保安院に報告した。
これらのことを、東電の原子力担当責任者が明らかにした。

つまり、①地震・津波は「想定外」だったのではなく、想定されていたにもかかわらず対策を怠ったということであり、②幹部は十分に想定していたにもかかわらず、公の場でウソをつき続けたということである。

①についてはいろいろ言い訳もあるだろうが、②については許しがたいことであり、断罪が必要である。

もうひとつ大事なことは、「未曾有かつ想定外の災害であった」ことを前提にして議論を組み立ててきた多くの論者は、このたび明らかになった事実に眼をつむったままでいてはならないということである。原発の是非をめぐる論争はこれからも続くと思われるが、電力会社のモラルへの信頼性はその根幹に横たわる問題である。

電力会社のトップが嘘をついて恥じない状況の下で、それに抗議しようともしない人々に、原発について語る資格があるだろうか。
議論の前に、「それであなたは東電に抗議しましたか? 幹部の断罪を求めましたか? 少なくとも幹部糾弾の姿勢を明らかにしましたか?」と問いかけなければならない。


この発表を受けた東電の西沢社長は「津波の源が分からなかったので、影響が把握できなかった」と述べているが、これでは答えになっていない。そもそも何を言っているのかわからない。記者会見に居合わせた人たちは、もう少しましな答弁を引き出すべきだったろう。