これまで各種統計ではすべて「被災地を除く」として出されてきたが、赤旗で待望の連載が始まった。
24日付けでは農林水産業関連として農水省の8月15日現在のまとめが報道された。

*農林水産関係の被害総額は2兆3千億円。内訳は水産1兆2千億、農地・農業施設8千億、林野2千億で、水産業の被害が圧倒的比重を占める。今回の災害が実態としては津波災害であったことが改めて確認される。しかし04年の中越地震の総額が1千億だったことを考えると、農業だけでも8倍の被害規模である。

*水産関係被害の内訳は、漁港施設が319施設・8千億、漁船が2万隻・1千600億、ほか供応利用施設、養殖関連などで2千億あまりとなっており、まさに根こそぎ喪失ということになる。

*農業関連被害は、農地の損壊が4千億、農業施設の損壊が4千億となっている。

*翻って考えると、これだけの施設インフラに比して農産物・水産物の被害が少ないことが分かる。投下資本の見返りがかなり悪い。

*改めて思うのは農林水産業が施設インフラの力で成立していることで、これにより高齢化や労働力不足を乗り切ってきたのだな、と実感する。ぐらついていた歯が殴られて抜けたようなものだ。


これだけの被害を復旧するということは、おそらく不可能だろう。資本の有機的構成があまりに高すぎる。これからますます高齢化が進む中では、労働力の手当てがつくものから優先して傾斜配分していくしかないと思う。