風力発電て、なにか胡散臭いな という感じをいまだにぬぐいきれない

ひとつは原理的に風任せというのが気に食わない。もうひとつは「それだからいいんだ」という言い方をするエコの人々が胡散臭い。調査捕鯨を妨害するやからとイメージがダブってしまう。

北海道にはたくさん風車が立っているが、あまり回っているのを見たことはない。「もったいない、エコの人に騙されて」という感じがする。

これから少し調べてみようと思うが、まず現時点での疑問を整理しておく。

1 羽根の形が気に入らない。飛行機のプロペラに似ているがあれは時速数百キロの風を引き起こすために考案された形だ。低速系なら船のスクリュウか扇風機の羽根の形だろう。

2.風車でぐるぐる回るというのは、あまりにも前近代的なイメージだ。風圧を直接電気に変えるとか空気の摩擦を利用するとか、葦のしなりのように反発する弾性力、ゆがみ応力を使うとか、もう少し現代的な方法はないものなのか。

3.巨大蓄電池というのは結局無理のようだ。とすれば電気以外の貯蔵・輸送可能なエネルギー形態に転換して保管すべきではないか。

4.どうして風力ならエコで、水力はエコでないのか。ヨーロッパは風車、日本は水車とむかしから相場が決まっている。車を回せば後は同じだ。風力発電のノウハウは基本的にすべて応用可能だ。
(余分な一言: ヨーロッパには水もないし山や森もないし、台風もないし地震もないから風車だ。日本には何でもありだから水車だ。
風は貯められないが水は貯められる。風はほかに使い道はないが水はいくらでもある。それこそ水そのものが資源だ。
逆に言うと、だからダムの目的があいまいになっている。いくらでも理由が作れるから「目的なき多目的ダム」建設がはびこって、結果として水力発電の評判がガタ落ちにされてしまった)


5.私たちが課題としているのは山奥や僻地・離島の小規模発電ではなく、日本全体の電力をまかなうだけの巨大なエネルギーだ。それは都市に近く海岸に面して、火力とのハイブリッドで安定した電力を供給しうるプラントだろう。やはり風力にはそれだけのイメージがもてない。