毎月勤労統計の特別版として、地域別の集計が発表され、被災地の雇用状況が見えてきた。
「東北・関東」でまとめられた統計を見ると、
①労働者数が1106万人。これは前年同月比3.2%減となっている。
②雇用形態別では、正社員が2.2%減、パートタイム労働者は実に6.4%減 となってる。
③東北・関東以外の地方では労働者数2.5%増、うちパートは5.6%増となっている。
震災の影響は雇用にしわ寄せされていること、とりわけ不規則労働者が辛い目にあっていることが示されている。また企業は被災地を支えずに西日本に逃げようとしていることも示唆される。被災地に絞ればこの数字はもっと厳しいものになるだろう。
経済復興は突き詰めれば雇用の問題だ。このことがいよいよ明らかになってきた。