自動回転機能について、Web を小当たりしてみた。

まずは

週刊オブイェクト

という良く勉強しているサイト。これによると

オスプレイは正式名称がV-22オスプレイ。ティルトローター(傾斜翼)と呼ばれる回転翼機と固定翼機の両方の特徴を兼ね備えた航空機。

2000年のテスト飛行で死亡事故 を連続で起こし、一時は「ウイドーメーカー」(未亡人作り)と呼ばれた。その後「改良」を重ね、2007年から実戦配備されている。

“大事故はもう10年近く発生しておらず、試作機時代の不具合にこだわる必要はない。オバマ大統領がイラクを訪問したときもV-22オスプレイに搭乗しており、安全性の問題はない”と、オバマの写真付きで安全性を強調している。

さらに“難産の末に生れたが、うまくいけば「傑作機」に仲間入りするかもしれない”と天まで持ち上げています。

ただしこの記事では「自動回転」機能については触れられていません。またコメント欄に書いてありましたが、写真はオバマ「大統領」ではなく、オバマ「上院議員」の時代の視察時の写真だそうです。

記事を読んでの疑問

ただそのあとの記事を読んでいると、改良した点はローターの加重のかかる主翼を補強したことくらいで、あとは制御ソフトの性能アップによるもののようで す。しかし傾斜角が20~30度程度変わるのであれば「制御」の枠内ですが、90度変わるときにそれを制御理論でコントロール可能なのかという疑問が残り ます。重力に対して90度というのはまったく別の世界で、別の力学が働くはずで、30度変更のプロセスを3回踏んだら90度になるというものではないで しょう。

サイト主はローターという言葉にこだわって、プロペラと呼ぶ人を間抜け扱いしていますが、水平飛行における「ローター」の働きはまごうことなくプロペラです。つまり90度傾斜が変わるということはローターがプロペラという異質のものに変化することであり、物体が空中に浮かんでいる原理が変わるとい うことです。そこには断絶があります。

したがってローターのヘリ機能と飛行機機能の移行に当たっては、二つの機能のオーバーラップするフェーズが必ず、しかも安定的に存在していなければなりません。つまりひとつのローターが同時に、ヘリのローターでもあり、飛行機のプロペラでもある角度が一定の角度幅で存在していなければなりません。

もしこの角度が狭いものなら、移行時には垂直落下の時間を想定しなくなければなりません。

20年位前に「ブルーサンダー」という映画があって、ヘリコプター同士の空中戦が売り物でした。最後は主人公の操縦するヘリが宙返りという荒業で相手をやっつけるのですが、果たしてこれが可能なのか疑問を感じました。逆さになっているときは重力と水力が相乗して下向き加速を生じるわけですから、その間の下降速度はすさまじいものになります。

オスプレイのオートローテイションにも同じような危険を感じずにはいられません。