原水禁世界大会が開かれ、各国平和組織の代表が演説した。
中国からは人民平和軍縮協会の陳氏が演説している。不思議なことに核の一言もない。「私たちは原水協など平和組織 が毎年原水爆禁止世界大会を行うことを高く評価します」という非常に冷めた表現だけだ。

2004年、中国は原水禁大会に外務省の高官を送り込んだ。外郭団体の副書記長レベルではない。発言の内容も惚れ惚れとするほどの格調である。

その牛強発言を再録する。

一国だけが自己中心的に自国の安全を保障することはできない.多国間協力なしには不可能となっている.


米国が自己の利益のみを徹底的に主張するため,国際軍縮の諸条約は効果を失いつつある.アメリカは核の相互検証を拒否している.相互検証を含む二国間軍備管理条約の締結は一切認めない.このため核軍縮は暗礁に乗り上げている

核保有国は①核兵器の完全で包括的な廃棄の約束を明確に実行する.②新型の核兵器の開発を行わない.③包括的核実験禁止条約を批准する,④核の先制不使用を明言する,などの措置をとるべきである.

どうも何かいやな方向に動いている気がする。それが湖錦湯政権の故になのか、それとも湖錦湯に逆らう動きの故になのかは不分明である。

追補

牛強で検索してみたら、下記のファイルがヒットしました。ニュウ・チャンと読むようです。彼は01年には人民平和軍縮協会の書記長だったようです。

世界から核兵器を完全に廃絶し、完全に破棄するため手をつないでがんばろう