ソニーの首切り事件の続報が出た。多賀城の正社員280人を広域配転、基幹社員150人を全員雇い止めする計画に変わりはない。
分かったのはこれらの期間社員が「09年に労働局から偽装請負の是正指導を受けて直接雇用に切り替わった人たち」だということ。つまり最初から切る気満々だったということで、震災は勿怪の幸だったことである。
もうひとつは宮城労働局が、すでに5月に「労使でよく話し合うこと、雇用のルールを理解する」よう「啓発を実施」していたことである。
ソニー労組によれば、会社側は「ご理解をいただきたい」と繰り返すばかりだという。労働局もなめられたものだ。

それにしてもメディアは見事なまでにこの事件をネグレクトしている。週刊現代でさえ報道しない。地方紙もふくめて活字メディアは完全に沈黙。当然ながら放送メディアは一顧だにしない。赤旗の後追い報道ばかり続けるのもたしかに癪ではあるが。