自販機の記事を書いていて思ったのだが、日本は本当に安全な国である。外国なら自販機の半分はぶっ壊されるだろう。自販機は利の薄い商売だから、とても持たない。
よく右翼が憲法改悪=交戦権実現を持ち出すとき、「護憲論者は“平和ぼけ”だ」と言うが、平和ぼけはむしろ右翼のほうではないだろうか。あまりにも安易だ。戦争というもののもつ、不条理で有無を言わせぬ絶対的な怖さを感じていれば、もう少しぎりぎりまで平和でがんばるはずだ。
同じように、これだけの原発事故があってもまだ原発続けますとか、原発はコストが安いと考えるのは「安全ボケ」だ。もちろん作られた原発安全神話があり、国民がそれに乗せられていたというのが主要な問題ではあるが、神武のむかしより「水と安全はタダ」という経験に裏付けられた牢固たる信念もあるのではないか。
ことは原発だけではない。戦後の数年間を除けば日本は他国に侵略されたり占領されたりした経験を持たない。天然の「独立ぼけ」である。だから今も事実上の半占領状態に置かれている沖縄県民に対して、「お国のためにがんばれ」としかいえないのである。