WEDGEという雑誌が、7月号で「それでも原発動かすしかない」と題する特集を組んだ。いまどきある意味で「勇気ある」発言である。
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しかし赤旗の報道を見ると、発行の背景に問題がいくつかあるようだ。
①この雑誌が新幹線グリーン車に無料で置かれている。ということは公共的企業であるJR東海がこの雑誌を買い取り、閲覧を促していることになる。(グリーン車など乗ったことのない私には無縁だが)
②ウェッジ社はJR東海が出資する出版社である。(ウェッジ社の会社概要を見ると、当初は月刊誌『ひととき』と呼ばれ、10年前から 東海道・山陽新幹線グリーン車に搭載していた。このときの発行者はジェイアール東海エージェンシーであり、ウェッジ社は編集を引き受ける形になっていた。もしそのままだったら、JR東海は発行人として社会的責任を問われることになっていただろう)
③JR東海の葛西社長は、政府の東電に関する経営・財務調査委員会の委員を務めており、この問題に関して公的な立場にある。
④葛西社長は産経新聞5月24日付けで「原発継続しか活路はない」と主張しており(その行為自体が公的立場を逸脱している)、特集とその論調は完全に一致する。
ということだ。会社のアセットの私的流用の疑いが濃厚だが、すれすれ、告発するほどの違法性はない。なかなかうまい手口である。しかしJR東海が、会社全体として原発継続論を広めたがっている異様な雰囲気は漂わせている。東電といい、JRといい、公益に携わる事業の経営者が公的意識を持たないのはいつから始まった悪弊だろうか。
全16ページというから、赤旗の記事紹介だけでは物足りない。ネットで探してみるとメイン記事が掲載されていたので紹介する。(以下は次の枠へ)