東電病は人体の主としてエネルギー産出系をおかす寄生虫疾患である。この東電虫と呼ばれる寄生虫は、アメリカ原子力兵器産業という外来種と日本在来の大企業の交配から生じた。元来は政府が輸入したものであるが、その後野生化し、中電・関電など全国9ヶ所のエネルギー系に拡散している。 この寄生虫は尻から「利権」という蜜を分泌し、他の虫を呼び寄せる。正確には「東電を中核とする原子力産業複合体」と呼ばれる。これを東電病と呼ぶのは、発見のきっかけが東電の福島発電所で起きた福島シンドロームによるからである。 体内に入ると虫体を中心に腫瘤を形成する点でエヒノコックス病と類似する。しかし東電病においては腫瘤形成傾向が旺盛であり、50年をかけて巨大化する。ことに免疫機構が作動しなくなると急速に増大する。その結果、中心部は血流不全に陥り壊死・膿瘍化し、些細な外力によっても容易に決潰するようになる。その膿にひとたび触れれば、たちまち猛烈なかゆみを生じ、掻きむしるうちに皮膚は欠落し、真皮、筋肉、骨とともにどろどろの一体と化し、強烈な腐臭を発しながら血膿とともに脱落していく。 これが実際に起きたのが福島シンドロームと呼ばれるものであり、水素爆発、大気・土壌・海水の非可逆的汚染と深刻なエネルギーの欠損をもたらす。スリーマイル症候群、チェルノブイリ症候群と類似の徴候を示すが、腫瘤そのものははるかに大きい。 <症状>たまに小規模なデモなどの免疫反応は起こるが、一般的には自覚症に乏しく、時には膿瘍の破裂まで無症状のこともある。鎮痛作用のある麻薬様の物質を分泌するためと見られる。しかし長年の間に生体防御機構は破壊され、いったん福島シンドロームを発症すると病状は急速かつ不可逆的に進行し致死的結果をもたらすことが多い。 <診断>存在診断そのものはきわめて容易である。しかし有害とはみなされず、「自然放射能のごとく」無害な常在菌としてあつかわれ、ときにはビフィズス菌のように人体にとって有益なものと考えられたため、これまでは放置されてきた。無害学説形成に当たってはとくに東大学派の影響が強い。 <治療>福島シンドロームと呼ばれる終末期の急性症状に対してはほとんど打つ手がない。対症的治療としては「受容」、「受忍」があるが、その効果については「受忍させる」ことも含め多くの異論がある。 治療の基本は免疫賦活療法である。初期の段階では生体は東電虫を異物としてとらえ正常な免疫反応を生じ、排除の体制をとるが、繰り返す暴露により疲弊し免疫寛容を生じるようになる。それどころか東電虫が出す麻薬性物質に依存を生じ、東電虫を渇望するようにさえなる。 根治療法としては外科的切除があるが、これは相当進行してからの治療となるため救命的手術とならざるを得ない。血管豊富な腫瘍であるため、切除前には愛護的な用手剥離と徹底的な血管結紮により十分に周囲組織と離断する必要がある。それでも侵襲は大きく出血量は多い。したがって手術そのものの困難よりも、患者と家族に手術を説得し納得させるタフネスがもとめられる。 <予後>さまざまな困難と紆余曲折が予想されるが、肝腎なことは腫瘍といっても癌ではないということである。手術リスクは高いが、いったん腫瘍の完全切離に成功すれば予後は佳良である。術後も免疫賦活療法の継続は必要であるが、少なくとも放射線治療は不要である。