【インタビュー】東電は甘くはなかった=経団連の米倉会長
2011年 4月 6日*福島のホウレンソウを継続的に食べても大丈夫、健康に影響はないとは言いながらも、基準としてはかなり高目になるので出荷を抑制する、というようなことを放送するものだから、そういった意味では、農業従事者には打撃は大きい。…インターネットでいろいろな情報を流すものだから、余計そういったことが広まるわけだ。…政府に対してもしっかり対応するように要求している。われわれ自身も沈静化に努めている。
*原発は収束に向けて東京電力が一生懸命に努力している。一進一退だが、かなりコントロール下に置けるようになってきている。
*現在、9つほどの原発計画があると思うが、これについても(今の問題の)原因を解明し、安全性を計画に反映すれば、もっと安全な原発になる。廃止するという必要はない。
*東電自体が被災者だ。従業員が津波に流され、機器も津波に流されている。そういったなかで一生懸命努力をしている。政府としては、東電が最大限努力しやすいような環境を作るべきだ。
*東電(の安全管理)は全然、甘くはない。国の安全基準よりも何十倍の安全ファクターを入れてやっている。
(全世界に赤恥をさらしていますね。揚げ足取りになりますが、何十倍でやったのに壊れたのなら、国=自公政権の作り上げてきた安全基準は何十分の1でしかなかった、ということになります。天に向かって唾をするというのはまさにこういうことをいうんでしょうね)
毎日新聞社 インタビューより
新成長戦略や経済連携の基本方針、税財政と社会保障の一体改革を打ち出し、「平成の開国」を宣言したまでは前向きだったが、震災後は後ろ向きになった。政権はできれば2年以上もってほしいが、単にいるだけでは具合が悪く、ちゃんとした政治をやってほしい。
(これが今回の不信任案の背景だとすれば、分かりやすい構図である)
他にも
経団連会長、「動機が不純」と発送電分離に苦言 (2011-05-24 15:18:00)
- 政府の動き「非常に遅い」=原発賠償で批判―経団連会長 (2011-05-23 17:03:00)
-
- 菅政権、「震災後は後ろ向き」=エネルギー政策も疑問視―経団連会長 (2011-05-25 17:02:00)
と言いたい放題。ただ、米倉会長が就任後菅政権を支持してきたことで経団連内部に不満が蓄積していることから、余計に批判的なポーズを示しているという事情もあるようだ。どちらにしても彼が昭和軍部における東条的役割を果たしていることは間違いない。-
コメント