1.貿易収支は4637億円の赤字
貿易収支は4637億円の赤字となった。意外に少ないなという印象である。
 問題は輸出額が減少したことで、前年同期比で12.5%の減少。3月がマイナス2.3%だったが、在庫の吐き出しが終わり、ようやく数字に出てきたなと思わせる。
2.輸出産業の花形が激減
 自動車はマイナス67%、電子部品がマイナス19%となっている。日本の景気を支えてきた輸出産業の花形が見事に落ち込んだ。ただし海外拠点での生産が増えている可能性はある。
3.輸出依存ではダメ

 はっきりしていることは輸出にドライブをかける従来の景気対策は、少なくとも当分の間は無効だということだ。景気を上向かせるためには内需を拡大するしかない。その方向に経済政策のカジを切り替えなくてはならない。
まずは輸出ドライブ型、対米依存型政策の凍結だ。それに付随したいわゆる「構造改革」型政策も見直しが必要だ。
4.内需の拡大以外にない
白川日銀総裁は、25日の講演で、「市場の安定が保たれている間に、成長力の強化と財政の建て直しに向けた動きを進めていくことが不可欠だ」と述べている。 成長力の強化を図るとすれば、当面は内需の拡大以外にない。東北の被災地のみならず、かつてないほどの有効需要の高まりがある。投資は実需を生み、成長をもたらすうえできわめて有効である。
5.国債(復興債)の発行はありうる選択肢
白川総裁は国債の発行を否定しているのではなく、日銀引き受けを否定しているのである。 結論は明らかであろう。
まずは復興債の発行と大企業による引き受けである。次いでは大企業向け減税の廃止ないし凍結である。第三には東電グループによる被害の完全補償である。