週刊ダイヤモンドの原発特集の白眉となるのが最後の3ページだ。著作権さえなければ全文転載したいほど の内容だが、一番大事なのは5兆円といわれる「東電債」の特殊性だ。 説明を聞いてもよく分からないが、東電債をふくむ電力債は一般の社債とは異なり、被害者の賠償請求権よ りも債権者の債権のほうが優先されているのだそうだ。したがってもし東電を破産に追い込むと、被害者より も優先順位が高くなってしまい、被害者に対する賠償金支払いができなくなってしまう。 そこで政府は、金融マーケットの混乱を避けるために賠償機構を活用して東電を温存し、東電に一義的な責 任を負わせつつ、上場を維持して社債については保護するというやり方に出た、とされる。 ただこれは非常にムシのよい話で、市場がそんな甘えを許してくれる保証はない。格付け会社がランクを下 げれば機関投資家は一斉に売りに出る危険がある。そうなってからでは次の手はない。