知人から週刊「ダイヤモンド」の原発特集を読むよう勧められた。以下抜書きしていく。 大前健一氏が発電・送電・配電の分離を唱えている。独占体制が今回の事故をもたらしたという点には共感 できる。とくに送電機能に着目して、これを一本化・公営化するという考えは鋭いと思う。ただし発電機能の民 営化、市場開放については問題だ。発電事業の公的性格を否定すれば、形を変えた原発事故の起きる可能 性が拡大しかねない。 じつは政府案の当初案は「東電解体論」だった。特集の57ページにはこう書かれている。東電の責任を重く 見た一部の経済産業官僚は、「東電解体論」ともいうべきスキームを練り上げた。その中身は、東電が独占し てきた発電と送電を分離する、いわゆる「送発電分離」にまで踏み込んでいる。そして銀行に債権放棄を促し 、株主にも責任を問うなど厳しいものだった。